オードリーの「帰ってきた天沼パトロール

 

●大人の夏休み読書感想文コンテスト(結果発表!)


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大人の読書感想文コンテスト、たくさんの方に応募いただき、ありがとうございました。
たいへん遅くなってすみません。優秀作の発表です!
素晴らしい感想文が多くて、時間がかかってしまったのですよ。お許しを。


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☆「ワニブックス賞」

ラジオネーム:クケコフリオ(千葉県)

明治から戦後、戦後から現代。
その二つの時代の出来事がなんとなく似てると思ったりする時があるけど、
青銅さんの本はその点を見事とに描き出してくれていると思います。

そしてそれだからこそ、その二つの時代のきっかけとなった
明治維新と昭和の動乱と戦争が次の二つの要因から
引き起こされていることを改めて認識しました。

一つは外圧。もう一つはそれに対抗する形で暴走をもする武力勢力。
現在の日本においても外圧は確実に存在しています。
それも眼に見える形と眼に見えない巧妙な形で。

しかし、もう一つの要因である暴走もする武力勢力となると
自衛隊がこれにあてはまるものとは考えられない。

決して暴走もする武力勢力を肯定するつもりはありませんが、
外圧だけが色々な形で存在するのなら、それはそれで危険な状況ではないでしょうか。

しかし、そんな危険な状況だからこそ、
我々一人一人の問題意識を先鋭化してかなければならない。

少なくとも原則論ではない、青銅さんの警鐘を鳴らそうとする想いが
伝わってきたように思います。

現に我々は3.11の震災と原発事故を経験し、
まだ本当の収束は迎えていないのですから。



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☆「藤井青銅賞」

ラジオネーム:ジャムとばら(神奈川県)

78年周期法則の通り、歴史的に大きな節目が近い内に来るだろうという予想は、
ここ数年の政治、経済、その他多くの諸問題を鑑みればそれほど突飛な話ではないという印象だ。

しかもそれはノストラダムスの大予言やマヤ文明といった、空から降ってくるような話ではない。
果たして終戦以来の破局を迎えることになるのか、前とは違う道に進むことができるのか。

今が明治維新の時とも終戦の時とも違うのは、
国を動かすことができるのが一部の人間だけでなくて私達国民全体だということだ。

子供の頃、敗戦を踏まえて日本は民主主義の国になったと教えられて、とても良かったと思った。
自分達で国の進む方向が決められるのならもう過ちは繰り返さなくて済むと。

しかし大人になるにつれ、世の中の問題は山積みになる一方で
政治はどうしようもない現状を目の当たりにし、
民主主義だからといって正しい選択が出来る訳ではないと思い知った。

そしてそれはもちろん主権者たる国民にも責任があることだ。
前とは違って私達一人ひとりには、
ものを知る力も、声を上げる力も、行動する力も、ずっとあるはずなのだから。

民主主義はしんどいという本の言葉は全く同感で、私達は日々の生活だけでも精一杯なのだ。
強い閉塞感の中で国の行く末どころか自分の行く末すらわからないし、
「何をやったって無駄だよ」という諦めの雰囲気が漂っている。

それでも投げ出さず向き合うしかないと思う。チェックを怠らないようにして、
この本のような試みをみんながすればいいと思う。

それも「私」や「誰か」だけじゃなくみんながそうするべきだ。
思考停止して、誰かに任せて、いつの間にかとんでもないことになってしまうのは駄目だ。
歴史は繰り返す。しかし、まだ起きていないことは決まっていないし、変えられるのだから。



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おめでとうございます!
お二人には、のちほど記念品をお送りします。


藤井青銅より
みなさん本当にちゃんと読みとってくれ、しかも素晴らしい感想文で、感激してしまいました。
「自分が高校生の頃、まともに近現代史を学んでないな」…と思い、
高校生だった自分に向けてこの本を書きました。
おそらく、日本の近現代について書かれた一番読みやすい本だという自信が、すこしばかりあります。
ぜひ、本屋さんで見かけたら、手にとってみてください。(万引きはしないでください!)



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